FD3S人柱クラブ(仮名)
第1回 重ステ化
オモステラックの製作
まず、5型はステアリングシャフトが太くなって
ハンドリングの正確性が増えたというおぼろげな記憶をたよりに
5型のステアリングシャフトを仕入れました
左が2型、右が5型
何かの間違いなのか、寸法やシャフトなどの
全て太さは同じでした…
キーに付いているハーネスのカプラーも同じ…
最大の違いはサビてるかサビて無いか…
まさに人柱
せっかくなので5型のを塗装して装着しました
また、ピュアスポーツであるFDにも
ステアリングにゴムブッシュが使われています。
それをリジットに固定して、ダイレクトなハンドリングにします。
エンジンルームにある、ラックとステアリングシャフトをつなぐ
ユニバーサルジョイントのバルクヘット側にゴムブッシュが入っています
上の画像ですと左側にゴムブッシュが入っています
(2型と5型で太さも全部同じ)
純正では10ミリの穴に8,5ミリのピンが入っており
そのスキマ分、がくがく動きます
そこで、10ミリの穴に10ミリのピンを入れて溶接して塗装しました
↑溶接して塗装
これはおすすめです!!路面からの情報が手に取るように
分かるようになり、デメリットはありません。
ここでやっと本題の重ステラックの製作開始です。
オモステなんかパワステのベルト外せば出来るじゃんと思われる
かもしれませんが、パワステのラックには
油圧のためのピストンが入っており、油圧を密閉するために
結構抵抗が大きいです。
さらにそこそこの粘度のパワステフルードも
ハンドルを切る度に細い穴から出たり入ったりしていては
ステアフィールも悪くなってしまいます。
ですので、最初からオモステの車のオモステより
パワステを殺したオモステの方が重く、フィーリングも悪いのです。
実際、改造前に
ラックのシャフトを手で回したところ、回りませんでした。
これは、油圧のピストンの他に、各種の油圧シール類の抵抗と
ラック&ピニオンが
バックッラッシュが無くなるように押しつけられているからでもあります。
↑写真の中の方に見える三日月状の金具が
上から下に向かって
スプリングによってラックギアをピニオンギアに常に押しつけるようになります。
ただ、これを無くすとステアリングにガタが出て乗れなくなりますので
オモステラックの製作は、これ以外の抵抗を取り除く作業になります。
@まず、油圧のピストンを出すために分解します
ラックの助手席側を、小さい車高調レンチみたいな物で反時計回りに回し
だ円の窓から、固定している針金のような物を引き出します
そうするとスポっと抜けます。
AステアリングシャフトのCリングを外し、裏側のナットを外して
ピニオンギアと、油圧制御をしている部品を取りだします
プーラーでベアリングを外します
↓円筒形のものが油圧を制御している部品です
5型からはパワステの味付けが変更されています
なぜこの部品まで外すのかというと、油圧回路の油圧確保のために
4つのピストンリングで押しつけられていて抵抗になるためです
ラックを引きぬいて
メインの油圧ピストンのピストンリングをカットして外します。
これで油圧はかかりません。もう元には戻せません。
↓ラックの構成部品です。油圧を密閉するシールがたくさんあり
それぞれが抵抗になっています
パワステラックの中には油圧シールが3ヶ所ありますので、シールを締めつけているスプリングを
外して、さらにシール部分のゴムをカッターで切り
抵抗を減らします↓
この油圧シールは、半分がシールで半分がラックのガイドもつとめていますので
このように加工します
ラックやピニオン、ガイドなど各部にグリスを塗って元通りに組み立てます。
めくらを製作し穴をふさぎます
↑重ステ専用ラックの完成です。改造前と違って素手で回せます!
装着とインプレはこちら!
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